茶道のお茶会で出会った「甘酒を使った点心」

先日、お茶会に参加しました。
私はお手前を担当し、お客様へお茶をお出しする役目をさせていただきました。
床の間に掛けられていた掛け軸は、
「本来無一物(ほんらいむいちもつ)」
という禅の言葉。
もともと私たちは何も持たずに生まれ、
本来は何一つ不足していない。
そんな深い意味を持つ言葉です。
その掛け軸を眺めながらいただいた点心には、ある工夫がされていました。
それは、
砂糖の代わりに甘酒が使われていたことです。
卵焼きにも、ごまあえにも甘酒

今回の点心では、
卵焼きの甘み。
ごまあえのやさしい味わい。
その甘みの一部に甘酒が使われていました。
口に入れた瞬間に感じたのは、
砂糖のような強い甘さではなく、
素材を引き立てる自然な甘み。
野菜の味。
卵の風味。
ごまの香り。
それぞれが生きていました。
甘酒は甘さを加えるだけではありません。
料理全体をやさしくまとめてくれる力があります。
甘酒は飲むだけではありません

甘酒というと、
「飲むもの」
というイメージがあるかもしれません。
しかし昔から甘酒は調味料としても使われてきました。
煮物。
和え物。
卵焼き。
ドレッシング。
照り焼き。
お菓子作り。
砂糖の代わりに使うことで、自然な甘みとコクが加わります。
そして発酵食品ならではのうま味もプラスされます。
私は管理栄養士として、
「甘酒は飲むだけではもったいない」
と感じています。
毎日の料理に少し取り入れるだけで、食卓の味わいが変わるのです。
本来無一物と発酵食

掛け軸の「本来無一物」を見ながら、私はふと思いました。
私たちはつい、
もっと甘く。
もっと濃く。
もっとたくさん。
と求めてしまいます。
でも本当に必要なのは、
足すことではなく、
素材本来の味を活かすことなのかもしれません。

甘酒のやさしい甘みは、
そんな考え方にも通じているように感じました。
発酵によって生まれた自然の甘み。
身体にもやさしく、
心もほっとする味わいです。
十穀米甘酒だからこそのおいしさ

宮崎県県米と国内産麹、十穀米を使用した十穀米甘酒は、穀物の豊かな風味が特徴です。
飲むだけでなく、
卵焼きやごまあえ、
煮物やドレッシングにもおすすめです。
砂糖を減らしたい方。
発酵食を取り入れたい方。
家族の健康を考えている方。
そんな方にぜひ一度試していただきたい使い方です。
甘酒は特別なものではなく暮らしの知恵

茶道の世界では、
派手さよりも、
丁寧さや調和が大切にされます。
甘酒も同じです。
特別な健康食品ではなく、
昔から受け継がれてきた暮らしの知恵。
飲むだけでなく、
毎日の料理に取り入れることで、
身体にも心にもやさしい食卓が生まれます。
まずは卵焼きにひとさじ。
ごまあえにひとさじ。
そんなところから始めてみませんか。
十穀米甘酒が、毎日の食卓を少し豊かにしてくれます。

