
40代になってから、
「以前と同じように食べているのに、体重が増える」
「健康のために何を食べたらいいのかわからない」
「糖質は減らした方がいいの?」
「朝ごはんは食べるべき?」
「発酵食品がいいと聞くけれど、何を選べばいい?」
そんなふうに、食べることに迷っていませんか?
テレビをつけても、スマートフォンを見ても、食べ物の情報があふれています。
昨日まで体にいいと言われていたものが、今日は「食べない方がいい」と言われる。
糖質を減らした方がいい。
たんぱく質を増やした方がいい。
朝食は食べた方がいい。
空腹の時間を長くした方がいい。
これだけたくさんの情報があれば、何を信じればいいのかわからなくなるのも当然です。
管理栄養士として食事に関わってきた私が、40代からの女性にまず伝えたいことがあります。
それは、
特別なものを探す前に、毎日の食べ方を整えてみませんか?
ということです。
40代からは「正解の食べ物探し」をやめてみる
「何を食べたら痩せますか?」
「何を食べたら元気になりますか?」
「これを食べれば腸が整いますか?」
食事の相談を受けると、このような質問をいただくことがあります。
もちろん、食べ物にはそれぞれ特徴があります。
でも、私は一つの食品だけで体がつくられるとは考えていません。
体をつくっているのは、毎日の食事の積み重ねです。
たとえば、健康のために発酵食品を食べていても、食事を急いで5分で済ませていたらどうでしょう。
野菜をたくさん食べていても、夕食後に毎日なんとなくお菓子を食べていたらどうでしょう。
体にいいものを探すことも大切ですが、その前に、
私は今、どんな食べ方をしているだろう?
と自分の食事を見ることが大切です。
1.まずは、ちゃんとお腹を空かせていますか?
40代からの食事で、私が大切だと思っていることの一つが「空腹を感じること」です。
朝食。
10時のおやつ。
昼食。
15時のおやつ。
夕食。
夕食後のデザート。
時間が来るたびに何かを口にしていると、本当の空腹がわからなくなることがあります。
一度、自分に聞いてみてください。
「今、本当にお腹が空いているかな?」
口寂しいだけかもしれません。
疲れて甘いものが欲しいのかもしれません。
イライラして何かを食べたくなっているのかもしれません。
食べてはいけない、ということではありません。
自分がなぜ食べようとしているのかに気づくこと。
そこから食べ方は変わり始めます。
2.一口目から、味わっていますか?
忙しい毎日の中では、食事も「済ませるもの」になりがちです。
スマートフォンを見ながら。
テレビを見ながら。
次の予定を考えながら。
気がついたら、お皿が空になっていた。
そんな食事になっていないでしょうか。
私は、食べ方を整えるために、まず一口目を丁寧に食べることをおすすめしています。
香りはどうだろう。
どんな食感だろう。
温かいかな。
冷たいかな。
噛むと味はどう変わるかな。
全部の食事を完璧にゆっくり食べなくてもいいのです。
まず、一口目だけでもいい。
食べ物に意識を戻すことで、食事の時間が変わっていきます。
3.「減らすこと」ばかり考えていませんか?
40代になると、体重の変化が気になり始める方も多いと思います。
すると最初に考えるのが、
ご飯を減らそう。
夕食を抜こう。
お菓子を禁止しよう。
という「減らす食事」です。
でも、食事を見るときには、減らす前に足りているかも見てほしいのです。
主食だけになっていないか。
たんぱく質を含む食品はあるか。
野菜や海藻、きのこなどは食卓にあるか。
汁物はあるか。
私は、食事を整えるときに、引き算だけではなく足し算で考えることを大切にしています。
麺だけなら、卵を足す。
おにぎりだけなら、お味噌汁を足す。
パンだけなら、ヨーグルトや果物を添える。
完璧な献立でなくても、できることはたくさんあります。
4.40代からこそ「いつもの食事」を大切にする
健康のために何か新しいものを買わなければ。
特別な料理を作らなければ。
そう思わなくても大丈夫です。
私が大切にしているのは、日本の食卓に昔からあるものです。
ご飯。
味噌汁。
魚。
肉。
豆腐。
納豆。
ぬか漬け。
旬の野菜。
そして、甘酒。
華やかではないかもしれません。
でも、毎日続けられるものは強いと思っています。
実際、このサイトでも、朝食、腸活、便秘、間食など、さまざまな角度から甘酒と日々の食習慣を紹介しています。
健康は、一日だけ頑張った食事ではなく、いつもの食事の中でつくられていきます。
5.自分の体の変化に気づいていますか?
若い頃に合っていた食べ方が、ずっと同じように合うとは限りません。
40代になると、
食後に重く感じるようになった。
以前より量を食べられなくなった。
甘いものを食べると体がだるく感じる。
夜遅く食べると翌朝まで残る。
そんな変化を感じることがあります。
その変化を「年齢だから仕方ない」で終わらせるのではなく、
今の私には、どんな食べ方が心地いいだろう?
と考えるきっかけにしてみてください。
自分の体を観察することは、自分を大切にすることでもあります。
食べ方を整えると、暮らしも少しずつ変わっていく
私は管理栄養士として、長く「食べること」を見てきました。
そして今思うのは、食事は栄養素だけではないということです。
よく噛んで食べる。
季節のものを味わう。
発酵食をいつもの食卓に取り入れる。
お腹の具合を感じる。
食べすぎた日があっても、自分を責めずに次の食事を整える。
そんな小さな習慣が、自分の体との付き合い方を変えていきます。
私が大切にしているのは、
発酵食を取り入れること。
よく噛んで食べること。
季節の食材を味わうこと。
腹八分目を心がけること。
難しい方法ではありません。
だからこそ、10年先まで続けることができます。
10年後の私をつくるのは、今日の食事

40代は、これからの体をつくる大切な時期だと思います。
今すぐ結果を出すためだけに食べるのではなく、
5年後。
10年後。
その先の自分が、元気に好きなことを楽しむために食べる。
そう考えると、食事の見方が少し変わります。
「何を食べれば正解ですか?」
その答えを外に探し続けるより、
まず今日の自分の食卓を見てみてください。
急いで食べていないかな。
ちゃんと味わっているかな。
季節のものを食べたかな。
お腹は本当に空いているかな。
体が喜んでいるかな。
食べ方を整えることは、自分を大切にすることです。
特別なことを始めなくてもいい。
今日の一食からでいいのです。
10年後の私をつくるのは、今日の食事。
40代からの食事は、減らすためでも、我慢するためでもなく、これからの自分を元気に生きるために整えていきたいですね。
たとえば、「情報はたくさん知っている。でも、自分の場合は何をどう変えたらいいかわからない」という方へ向けて、管理栄養士が講座を開催しています。

