串間市極楽寺、夏休み子供寺子屋の精進料理は食べる十穀米甘酒で発酵食をプラス

串間市極楽寺で、4年ぶりの夏休み子供寺子屋がありました。

子供たちにとって貴重な経験ができる絶好のチャンス。4年ぶりの開催でした。

極楽寺で茶道を習っているので、茶道体験の時に子供たちにお茶を一服差し上げるお手伝い。

そして、お昼ごはんの精進料理のメニューの話し合いから調理までを体験。

肉、魚、卵を使わない料理の組み合わせなど意見を出し合います。

さあ、夏休みこども寺子屋の当日になりました。

料理スタートです。

お肉の代わりに車麩を使います。

車麩を水に戻して柔らかくします。

めんつゆと食べる十穀米甘酒に漬け込んでいきます。

しっかり味をすわせて、食べる前に片栗粉をつけてあげます。

十穀米甘酒が車麩に絡み深みを出す縁の下の力持ち。

トマト入り寒天は、お寺の恵子さん作。

とうがんの煮物も出来上がってました。

お出汁がきいて優しい味

味噌汁に深みを出すために、味の仕上げに食べる十穀米甘酒をいれました。

んー

うまい、ほんのり甘味と深みがでました。

さ、次は盛り付けていきます。

酢の物はガラスの小鉢にいれて涼しさとさっぱりを演出。

旬のずいきも入っています。

とうがんもコロコロの形がかわいい。

お出しに使った昆布を刻んで添えて、仕上げに葛粉でとろみをつけたあんをかけていきます。

一口大の大きさはつまみ食いしたくなりますね。

お膳の顔がだんだんと出来上がっていきます。

いなりの皮に味付けして、その中にそうめんを入れて上にはおくらとコリンキーをのせていきます。

緑と黄色の色が華やかさを演出です。

そこには、しその葉にのせた白和です。

白和えの味付けは、味噌、砂糖、めんつゆ、食べる十穀米甘酒です。

ここでも味噌と甘酒の発酵食が活躍しました。

子供たちは、お料理している間、坐禅、掃除、数珠作りなど体験しています。

お料理は着々と完成へむけて盛り付けしていきます。

盛り付けってワクワクしますね。

最後のお膳の顔を作るまで、配置など感性を使っていきます。

車麩を揚げたので盛り付けていきます。

横には芋の天ぷらも添えて…

ご飯は型に入れて花の形にしました。

お味噌汁をのせたら、出来上がり!

子供たちが取りにくるので渡して本堂まで運びます。

お味噌汁がお膳にのりました。

食べる前には食前の祈りをします。

子供たちは声をだして読んでいきました。

いいですね

食べる前に感謝を伝える。

食べる事が当たり前、空腹を満たす食は感謝からできています。

作物を作る方、料理道具を作る方、料理する方など一つの料理に見えない何人もの方が関わっています。

見えないところにも感謝です。

さあ、祈りがおわったら五感を使って食します。

管理栄養士(わたし)が料理の説明を簡単にしましたが子供たちに聞くと、初めて食べるものが多かったそうです。

ひやぁ、真っ先にお膳を下げにきた男の子は全部食べていました。

子供にとって初めて見るものは、手を出しづらく口まで運ぶ事ができない子供が多かったです。

そこで、食べられなかった罪悪感より美味しかった食べ物は何でしたか?

と聞いてみました。

ご飯、漬物、梅干し、酢の物、ゼリーという返答が多かったです。

美味しかったものは?

ご飯が美味しかった!という子供が多かったです。

やっぱ日本人ですね。

お米がカラダに馴染んでる…

食べ終わったあとは、数人の子供が片付けのお手伝いをしました。

お皿をふきんで拭くということが楽しかったようです。

食後は、極楽寺奥様による生花です。

その間に、茶道の準備。

着物へと着替えました。

椅子に座って茶道を体験していただきます。

椅子に座ってもお手前が見えるように配置しています。

準備オッケー

お菓子から出していきます。

本日は二人で子供のおもてなしです。

初めての抹茶に、にが〜い。

あ、苦くない飲めた。

苦くて飲めない…という子。

味覚もさまざま、お茶を飲む前の作法の体験です。

飲む前に、『お先に』『お相伴いたします』など声をかけてやっとお茶が飲めます。

お茶を飲むまでに感謝を含め、丁寧な過程を体験します。

全てが終了して、住職のお話と修了証の授与。

子供達にとっても充実の一日だったで事でしょう。

テレビ局が来ていたので、テレビで紹介された様子をみましたが子供たちの生き生きとした顔が印象的でした。

夏休みこども寺子屋は、日常の有り難さに気付く貴重な体験の場。

学び大き一日となったのは、子供だけでなくわたしもその一人でした。

いくつになっても、学びは面白いですね。

子供たちのエネルギーと、極楽寺が発信する人を育てる取り組みの素晴らしさ。

串間市極楽寺で茶道と着付けを通して、知識と教養を学ばせていただいています。

50代からの習い事は、茶道と着付けでした。

利休百首(りきゅうひゃくしゅ)

一、その道に入らんと思う心こそ我身ながらの師匠なりけれ

(どんなことでもまずはやってみようと思う気持ちが大切で、その気持ちこそが、自分自身に最後まで寄り添う師匠となるのです)

まずは、なんでもやってみることが大事ですね。

そこから、物語がはじまります…

今日も朝がやってきました。

どんな一日にするからあなた次第です。

素敵な一日を…

食と共に

管理栄養士のりぽ

コメント

タイトルとURLをコピーしました