
こんにちは、10月に入ってめっきり秋を感じるようになってきました。
茶道の世界を学びはじめたばかりの私ですが、季節ごとのしつらえやお菓子、そしてお茶を点てる静かな時間に、魅了されています。
この日は、先生が百人一首と旬の栗
を用意してくださいました。
お茶の時間が、まるで小さな秋の詩のように感じられた一日でした。
百人一首が教えてくれる季節の心

お稽古が終わったあとに、先生が百人一首をもってこられたした。
久しぶりに見る百人一首にみなが感嘆の声をあげました。
懐かしーって。
むかしを思い出しながら、手に取ったり、句を詠んだりすると秋の夜、言葉だけで季節が広がっていきました。

百人一首の情景が心の中に溶け込んでいく。
そんな時間の流れが、とても贅沢に感じられました。
旬の栗をいただく、秋のよろこび

この日の主菓子は、栗の渋皮煮。
小ぶりの器にそっと置かれたそれは、見た目も味もまさに“秋”そのものでした。
口に入れると、やさしい甘さが広がり、ほのかな栗の香りがふわりと鼻に抜けていきます。
お抹茶のほろ苦さと合わさって、心の中まで温かくなるような味わい。
栗は、実りの象徴です。
自然の恵みをそのままいただくことのありがたさを、改めて感じる瞬間でした。
一碗に込める、やさしい集中

お茶を点てる手の動き、茶筅の音、そして湯気の立つ様子。
どれも静かなのに、なぜか心が満たされていきます。
まだ動作はぎこちないけれど、“相手を思う気持ち”を忘れずに一碗を差し出すと、
その瞬間に自分の中の緊張がふっとほどけていくような感覚になります。
茶道は、難しい作法よりも「心のあり方」を大切にするもの。
少しずつですが、その意味がわかりはじめた気がしました。
おわりに

百人一首の一首からはじまり、旬の栗を味わい、一服のお茶をいただく。
その流れの中で、秋という季節を全身で感じられるのが茶道の魅力です。
お茶の時間は、忙しい毎日を少し止めてくれる“やさしい休息”のようなもの。
茶道仲間が手作りのお菓子を作ってきてくれました。
羊羹の中には栗が入っています。ここにも旬がこっそり入っていました。
これからも、季節ごとのお茶を通して、自分の心と静かに向き合っていきたいと思います。
和の文化で心もカラダも元気に。。
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